当社のメンバーが中心となって取り纏めた事例です ケース1 企業名:甲社業 種:食品製造業資本金:10百万円従業員:37名創 業:1966年年 商:600百万円 相談背景 ・売上高不振により3期連続で経常利益は赤字計上。・原価管理がなされておらず、工事単位での採算が不明確 となっていた。・公共工事の依存度が高く、公の予算執行によって業績が 左右される。・代表者が本業以外の事業に注力していた。 経営改善計画の内容 取引金融機関に対して元金据置処置を依頼し、手元資金の充実を実施。現状分析(DD)により製造過程の課題並びに販売方法等の問題点を抽出後、当 社メンバーを含む専門家と経営陣で経営改善計画を策定。改善計画を取引金融機関並びに従業員に説明し、専門家と一緒に会社全体での 取組を実施。取引金融機関は、改善計画の進捗状況に応じて新規融資を実施。 現状(計画策定より3年経過) 従業員のリストラは実施せず、経常利益は黒字転化、金融機関への通常返済を開始。売上高は計画策定時の600百万円から640百万円となり、粗利率は15%から25%へ向上。 ケース2 企業名:乙社業 種:建設業資本金:30百万円従業員:14名創 業:1950年年 商:285百万円 相談背景 売上高不振により3期連続で経常利益は赤字計上。原価管理がなされておらず、工事単位での採算が不明確となっていた。公共工事の依存度が高く、公の予算執行によって業績が左右される。代表者が本業以外の事業に注力していた。 経営改善計画の内容 取引金融機関に対して元金据置処置を依頼し、手元資金の充実を実施。現状分析(DD)により受注工事の内容を精査、採算状況を確認後、課題を抽出。当社メンバーを含む専門家と後継者である専務(代表者の息子)で課題解決を含めた改善計画を策定。改善計画を取引金融機関並びに従業員に説明し、専門家と一緒に会社全体での取組を実施。取引金融機関は、改善計画の進捗状況に応じて融資支援を実施。 現状(計画策定より3年経過) 従業員のリストラは実施せず、経常利益は大幅な黒字を計上、金融機関への通常返済を開始。 ケース3 企業名:丙社業 種:水産加工販売業資本金:10百万円従業員:23名創 業:1973年年 商:460百万円 相談背景 売上高不振により4期連続で経常利益は赤字計上。原価管理がされておらず、採算状況が不明確な上に販売計画も未作成となっていた。資金繰りが厳しく、新規借入も厳しい状況に陥っていた。代表者は75歳であり、事業承継も念頭にあった。 経営改善計画の内容 取引金融機関に対して元金据置処置を依頼し、手元資金の充実を実施。現状分析(DD)を実施した結果、加工部門は赤字であるものの、店舗部門での販売は黒字を計上していることが判明。加工部門と店舗販売部門を分離し、代表者の娘に会社を設立させ、店舗販売部門を娘の新会社に引き継がせることを提案。当社メンバーを含む専門家と、代表者及び娘と新会社での収益見通し及び引継ぐ負債額を算定し、関係金融機関及び取引各社に対し説明。加工部門は廃止し、同部門の従業員は新会社と同業他社に就職。残存負債額は特別清算により清算。 現状(計画策定より3年経過) 新会社は、初年度から黒字計上し、引継いだ負債を返済中 ケース4 企業名:丁社業 種:ソフトウエア開発資本金:28百万円従業員:30名創 業:1990年年 商:614百万円 相談背景 前代表者による売上高の架空計上などの粉飾決算を5年前から実施。 資金繰り破綻に伴い顧問税理士主催のBMを開催するも、説明不能。取引金融機関12行から第三者による詳細説明を求められ為、顧問弁護士より弊社に相談があったもの。 借入金は全て4カ月延滞 経営改善計画の内容 現状分析(DD)を実施し、実態を解明(債務超過▲650百万円)。 最後の資産であった有価証券を処分し、金融機関に対する延滞利息を精算する と共に元金据置処置を依頼(定例利払いを開始)。 前代表者を更迭する共に株式を新社長に全て譲渡させ、経営陣から排除。 今後の改善計画を取引金融機関並びに従業員に説明し、専門家と一緒に会社全 体での取組を実施。 新社長には受注確保を最優先で行える体制を確保。 現状(計画策定より3年経過) 売上高は320百万円と減少したものの、粗利改善効果から経常利益は黒字を計上、 金融機関への元金返済を開始。 ケース5 企業名:戊社業 種:飲食業資本金:125百万円従業員:90名創 業:1992年年 商:1,220百万円 相談背景 店舗展開の失敗に起因する業績不振により資金繰りが破綻、民事再生手続開始申立。申立後、代理人弁護士から今後の事業計画の作成依頼があったもの。4年前から粉飾決算を実施しており、実態は代表者も掌握していない状況。 事業計画の作成内容 元帳、各種契約書などの原資料をベースに現状分析(DD)を実施し、推定され る実態を提示。 負債総額が77億円と多額であり、このまま債権カットを行った場合、債務免除 益の処理が困難であることが想定されたことから、代理人弁護士に第二会社方式 による事業継続を提案すると共に複数パターンの事業計画を策定。 債権者より自主再建は不可との意向が示されたことから、急遽、スポンサー付第 二会社方式に移行した場合の事業計画を再策定。 裁判所の監督下でスポンサーによる入札を実施。 現状(DD着手から5か月後) リストラは行わない条件でスポンサーによる事業譲受が完了。